Aptosチェーンがユーザー取引で過去最高を記録【ソラナより速い】

本記事では、Aptosチェーンの概要とトランザクションの処理速度について解説します。

先日の記事で、「高速なブロックチェーンのトップ25」を紹介しました。

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ここでは、ソラナが最もトランザクションの処理が速く、次いでSuiチェーンのトランザクション処理が速いことを紹介しました。

こちらの記事は、CoinGeckoの調査によるものでした。

CoinGeckoの調査が発表されたのが、2024年5月17日です。

8日後の2024年5月25日に、Aptos(@Aptos)がソラナのトランザクション処理数の約32倍以上であることが分かりました。

本記事で分かること

・Aptosチェーンとは?
・CoinGeckoの調査
・Aptosチェーンがどれくらい速いか?ソラナと比較
・なぜAptosチェーンは速いのか?
・Meta(フェイスブック)とAptosチェーンの関係性

Aptosチェーンの詳細は、記事の後半に解説します。

まずは「CoinGeckoの調査」と「Aptosチェーンの速さ」から解説していきます。

目次

CoinGeckoによるブロックチェーンの調査

2024年5月17日に、CoinGeckoが「高速なブロックチェーンTOP25」の調査を発表しました。

こちらの発表で、ソラナが最も高速なブロックチェーンであることがわかりました。

指標は、1秒当たりのトランザクション処理数(TPS)です。

TOP3は、以下のとおりです。

トランザクション処理数のTOP3
  • 1位:ソラナ(1054TPS)
  • 2位:Sui(854TPS)
  • 3位:BSC(378TPS)

これを踏まえて、AptosチェーンのTPSを見てみましょう。

Aptosチェーンはどれくらい速い?

AptosチェーンのTPSは、2024年5月25日に過去最高値を記録しました。

なんと、「約32000TPS」です。

出典:Aptoscan

ソラナが約1050TPSのため、約30倍もAptosチェーンの方が速いことがわかりました。

なぜAptosチェーンは速いのか?

Aptosの1秒当たりのトランザクション数(TPS)は、なぜここまで速いのか。

理由は、「トランザクションを並立して処理できる仕組みがあるから」です。

「Block-STM」という実行エンジンを採用して、トランザクションの並立処理をしています。
※実行エンジン型と、ソースコード生成型がある。

参考記事:並列処理で時代をリードするAptosエコシステム

なぜAptosチェーンの取引が急増したのか

2024年5月25日になぜ取引が急増したのは理由があります。

「Tapos Cat」と呼ばれるゲームが急速に人気を集めているからです。

出典:公式サイト

こちらは、タップして稼ぐゲームで「猫をくすぐるとトークンがもらえる」というものです。BCGですね。

最初の72時間はガス代が無料になることから、多くの人が参加したようです。

批判的な意見もあります。

Helius LabsのCEOであるmert氏は、「ユーザーの需要を本当に満たしているのか?」という疑問と共に、「クソコイン」とも表現しています。

https://x.com/0xMert_/status/1794441050943029577

そもそもAptosチェーンとは?

Aptosチェーンは、Meta(フェイスブック)の元従業員によって開発されたレイヤー1ブロックチェーンです。

ブロックチェーンに特化した独自言語「Move」を採用しています。

Moveはイーサリアムの言語であるSolidityと比較して、二重支払や所有権の重複が起こらない仕組みとなっています。

セキュリティが高く評価されているようです。

参考:アプトス(Aptos/APT)とは?特徴・歴史・将来性・取り扱い取引所は?

Aptos Labsは、2024年5月9日に、元グーグルの幹部をグローバルアドバイザーとして発表しています。

参考:元Google幹部、Aptos Labsの新顧問としてWeb3を大衆に届ける

また、2023年11月には韓国の通信事業者「SK Telecom(SKT)」と提携し、「T wallet」というウォレットの開発計画を発表しています。

理論上可能なTPSはどれくらいなのか?

「Block-STM」という実行エンジンを採用しているため、理論上は160,000TPSが可能なようです。

今回は約32,000TPSであったため、理論上は「あと5倍のTPSがでる」ことになりますね。

他にMove言語を採用しているレイヤー1ブロックチェーンとして、「Sui」があります。

先日のCoinGeckoの発表によれば、Suiはソラナに次ぐTPSとなっています。(854TPS)

Move言語を採用しているブロックチェーンは、Solidity言語を採用しているチェーンと比べて処理が速いことが分かります。

AptosやSuiは、イーサリアムに使用されている言語「Solidity」で開発されていないため、メタマスクで使用できません。

この詳細は、メルマガで紹介しているため、こちらも併せて読んでみてください。

メルマガ:EVM互換性とは?メタマスクとの関係性も解説

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まとめ

本記事の内容をまとめます。

まとめ

・Aptosチェーンはソラナの30倍以上速い
・AptosチェーンはMeta社の言語によって開発された
・CoinGeckoの調査について
・Aptosチェーンの取引急増はBCGによるもの

以上です。

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※本記事は一般的な情報提供のみを目的としています。
暗号資産(仮想通貨)取引の推奨やアドバイス・勧誘を目的としたものではありません。
取引に関する意思決定は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。

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この記事を書いた人

NFT・Web3.0を多くの人に普及するために活動中 | NFT NEWS Japan 元副編集長 | 詐欺被害を減らすために”セキュリティ”について発信 | NFTコレクション運営 | 活動リンク:https://lit.link/aki039

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