「メタバースってなに?」「 オンラインゲームと同じでしょ?」
こんな方のために記事を用意しました!
この記事では「現在のメタバース」から、「未来のメタバース」を解説します。
Facebook社が社名を「Meta」に変えたことで話題になりました!
実際にぼくもオンラインゲームのようなものだと思っていたのですが、本記事で紹介する5つの要素を知ってから価値観が変わりました。
記事前半ではメタバースの定義、後半では現在のメタバースと未来のメタバースについて解説するのでぜひ参考にしてください!
- メタバースとは?
- メタバースの定義
- 現実と時間の流れが同じであること
- 無制限に同時接続が可能であること
- 経済が成立していること
- 体験がまたがること
- 永続的であること
- 広義のメタバースと狭義のメタバースの違い
- 広義のメタバース
- 狭義のメタバース
- 現在のメタバース
- メタバースの事例
- 未来のメタバース
メタバースとは?
メタバースは、ざっくりいうと仮想空間のことです。
インターネット上にある3次元の仮想空間ですね。
3次元の空間では実際の空間をメタバース上で表現したり、1から自分で建築をすることができます。
実際の空間をメタバース上で表現するのは、わりとイメージがつきやすいです。
渋谷の109がメタバース企業とタッグし、「バーチャル109」を開設しています。
国境やコロナを気にすることなく、渋谷109に行くことができますね。
上記の画像はウクライナ支援音楽イベントの様子です。メタバース上に1から空間を作り出しています。
メタバースでは建物を作ったり、マルチプレイでゲームをすることができるイメージです!
「なんとなく凄そう!ていうかメタバースって英語?」
メタバースは造語です!
・meta(メタ)=超越する
・universe(ユニバース)=宇宙
つまり宇宙を超えた空間のようなイメージです!
壮大ですね!
上記の動画は、実現しない建物をAIが自動生成しています。
まるで現実空間のようです。
株式会社スペースデータが、バーチャル空間に「世界」を再構築するAIの実現を目指しているそうです。
ちなみにメタバースについて、株式会社スペースデータ代表の佐藤航陽(さとうかつあき)さんが、「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」という本で詳しく解説しています。
話しを戻します。メタバースはオンラインゲームと似ていますよね。
現在メタバースに近いオンラインゲームを紹介します。
現在のメタバースに近いオンラインゲーム
現在メタバースの要素が含まれている、有名なゲームを3つ紹介します。
・フォートナイト
・どうぶつの森
・マインクラフト
この3つですね!仮想空間で建築をしたり、オンラインでマルチプレイをしたりするようなゲームです。
「仮想空間で建物作ったりマルチプレイ……。」
「てことは、オンラインゲーム=メタバースじゃん!」
「ここまで聞くとそう思いますよね。でも少し違います。」
「次にメタバースの定義を解説しますね!」
メタバースの定義【5つの要素】
2020年にアメリカのマシューボール(Matthew Ball)氏がメタバースの5つの要素を解説しました。
1.現実と時間の流れが同じであること
2.無制限で同時接続が可能であること
3.経済が成立していること
4.体験がまたがること
5.永続的であること
※順番が前後しています。
マシューボール氏の記事では7つの定義のように紹介していますが、同じような内容のものをまとめて、5つの要素として解説していきます!
「それではみていきましょう!」
1.現実と時間の流れが同じであること
1つ目の要素は「現実と時間の流れが同じであること」です。
当たり前ですが、現実世界では時間が一方向にしか進まないですよね。
メタバースの世界でも同じように、時間を戻せないことを条件としています。
「簡単に言うと「コンティニュー」ができないということです!」
つまり、自分の都合のいいように時間を変えることができません。
なぜなら「ブロックチェーン」という技術を使用しているからです。
ブロックチェーンは改ざんが困難で、先にしか進めません。
ざっくり下記の記事で紹介しているので、のぞいてみてください。
ブロックチェーンを使うと、よくある事例の下記のようなことができません。
ゲームでセーブする→戦う→負ける→電源を切ってセーブしたところからやり直す
現在のゲームではよくあることですね。ポケモンをやったことがある人なら、絶対イメージできると思います。
ジムリーダーと戦う前にセーブして負けたら、セーブしたところからやり直しますよね。
これができないことが要素の1つとしてあります。
2.無制限に同時接続が可能であること
2つ目の要素は「サーバーが1つ」で制限なく何億人も同時接続ができることです。
オンラインゲームのほとんどは、サーバーが複数存在します。
理由は同時に何億人も接続すると、サーバーがパンクするからです。
パラレルワールドで、同じような世界を作っているのが現状です。
3.経済が成立していること
3つ目の要素は「経済が成立していること」です。
「いや、仮想空間でお金のやり取りなんて不可能じゃない?」
「暗号通貨の登場で可能になりました!」
暗号通貨がわからない方は、下記の記事を参考にしてください!
怪しい!と思う気持ちもとてつもなく理解できるので、ぜひ一度記事を読んでいただきたいです。
具体的にどのように経済が成り立つのかを考えてみますね。
・一番イメージしやすいのは「武器屋」
・RPGで冒険するとき、武器を購入して装備
・武器購入を暗号通貨でやり取り
・敵を倒して暗号通貨で報酬を得る
メタバースの世界では、おそらく武器が壊れたりするような設計になると思います。
そうなると「武器屋」の需要は高まりますよね。
メタバース上では、自分が敵を倒さなくても「武器屋」として生きていくことができます。
他にも現在メタバースと呼ばれているものでは、音楽ライブなどが行われています。
「ライブのチケットを暗号通貨でやり取りすれば、経済が成り立ちますよね!」
4.体験がまたがること
4つ目の要素は「体験がまたがること」です。
「ちょっと何言ってるか分からない……。」
そうなんです。一番わかりにくいと思います。
簡単に言うと、ドラクエで買った武器がファイナルファンタジーでも使えるようなイメージです。
「さらに混乱したと思うので、具体的に説明しますね。」
現在メタバースに近いものとして、cluster(クラスター)というプラットフォームがあります。(スマホのアプリでも使用可能)
メタバースでは自分のアバターを設定することができます。
実際にぼくがcluster(クラスター)で使用しているアバターがこちらです。(わかる方もいると思いますが、PixelHeroes Xです)
有料で購入したものですが、このアバターはcluster(クラスター)でしか使用できないです。
これではメタバースの要素を満たしていないことになります。
現在メタバース的なプラットフォームで有名なのが、
- cluster(クラスター)
- Decentraland(ディセントラランド)
- The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- Cryptovoxels(クリプトボクセル)
の4つです。
つまり、ぼくが購入したcluster(クラスター)のアバターをDecentraland(ディセントラランド)や The Sandbox(ザ・サンドボックス)、Cryptovoxels(クリプトボクセル) で使用できるようになれば、「4.体験がまたがること」の要件を満たしていると言えますね!
「頭がパンクした人は、数日後にもう一回読んでみてください!違う日に読むと、意外と理解できたりします。」
5.永続的であること
最後の要素は「永続的であること」です。
「なんか普通のことに聞こえるんだけど……。」
「そうです。普通のことであり、最も重要な要素であると考えています!」
メタバースの要件としてリセットされることなく、永遠に先に進むことが最重要です。
少し壮大な話に聞こえるかもしれませんが、宇宙は138億年前に誕生したと言われています。
これって間違いなく「永続的である」と言えませんか?
メタバースも同じでなくてはならないのです。運営会社が倒産して、メタバースが終わってしまっては困ります。
運営会社が倒産して終わってしまうようなメタバースは、そもそもメタバースではないということです。
「何回も言っていますが、ブロックチェーンを使用します!先にしか進めません!」
広義のメタバースと狭義のメタバースの違い
次は、広義(広い意味)のメタバースと狭義(狭い意味)のメタバースについて説明します。
なぜわざわざ説明するかというと、現在メタバースと呼ばれているものはほとんどが広義のメタバースだからです。
広義のメタバース
広義のメタバースは数多く存在します。
・cluster(クラスター)
・Decentraland(ディセントラランド)
・The Sandbox(ザ・サンドボックス)
・Cryptovoxels(クリプトボクセル)
先ほど紹介した4つですね。ほかにも冒頭で紹介した3つのゲームもあります。
・フォートナイト
・どうぶつの森
・マインクラフト
実は、広義(広い意味)でのメタバースは、これらがすべて当てはまります。
ちなみにcluster(クラスター)はブロックチェーンを使用していません。
仮想空間であるため、メタバース的ではありますが要素を満たしていません。
紹介した3つのゲームも、仮想空間で建築をしたりバトルをしたりとメタバースの要素を含んでいます。
狭義のメタバース
狭義のメタバースは、本記事で紹介した5つの要素を満たしている必要があります。
その中で実現されていない要素が2つ
「2.無制限に同時接続が可能であること」
「4.体験がまたがること」
上記2つを満たしているものは、現在存在しません。
ここまで読んでくださった方は、なんとなくイメージできているかもしれませんが「狭義のメタバース」は条件が厳しすぎますよね。
なぜあえてここまで条件を厳しくしているか。 それは「新しい宇宙」を創ろうとしているからと言えます。
インターネット上にもう1つの世界を創り、その世界の中で経済を成立させて生活していくには条件を厳しくせざるを得ないです。
「これだけ壮大な話になると、条件が厳しいのもなんとなくわかりますよね!」
現在のメタバース
現在のメタバースは、正直すべて「メタバース的」なもので、広義のメタバースです。
逆に言えば可能性が秘められています。
広義のメタバースで現在行われているイベントを紹介しますね。
メタバースの事例
現在行われているメタバースのイベントを紹介します。
・音楽ライブ
・NFT国際展示場(美術館のようなイメージ)
・ウクライナ支援音楽イベント
3つ事例をあげました。
5つの要素を満たして狭義のメタバースができれば、現実世界と同じように様々なビジネスが展開できますよね。
未来のメタバース
本記事では狭義のメタバースが良い、というような表現をしてきました。
ただ、現在のメタバース(広義のメタバース)で出来ることも多くあります。
cluster(クラスター)では「寺子屋」ができています。
・受講費をとらないフリースクール
・匿名で参加可能
・現役の教員の方が授業をしている
・すでに10名くらい参加している
学校に通えない人が、仮想空間上で勉強するような未来がきています。
他にも現在行われている音楽ライブは、現地に向かうことができない人にとっては嬉しいですよね。
コロナ過だからではなく、車椅子で生活をされている方など現地に向かうことが不可能な人も楽しめます。
「呪術廻戦で言えば与幸吉がメカ丸を操っているのと似ていますね!」
メタバースを普及させていくことは、性別や国籍関係なく色々な人が交流できる場になり、社会的な意義があると考えています。
そこで経済が成立すれば、差別なく技術のある人が正当な報酬を得て生活をすることができますよね。
本当にできるかどうかはわかりませんが、ワクワクしませんか?
まとめ
本記事をまとめます。
メタバースとは?
メタバースの定義
広義のメタバースと狭義のメタバース
現在のメタバース
未来のメタバース
上記5つを解説しました。
メタバースの定義を満たせば、今よりも平等な世界が実現できると思っています。
最後になりますが、メタバースによって世界がどう変わっていくかがわかる本を1つ紹介します。
冒頭で紹介した佐藤航陽(さとうかつあき)さんの本です。
本記事を読んだ後に「世界2.0」を読めば、メタバースの課題と歴史が理解できると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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