こんなお悩みを解決できる記事を用意しました。
本記事では、ビットコインの基礎的な知識・特徴を解説します。
本記事を書いた人
aki
NFT NEWS Japan 元副編集長 。
NFT NEWS JapanではWeb3関連の速報記事や、初心者記事を担当。
ライター、編集者として活動中。
ビットコイン(BTC)とは何か?
ビットコインは、ブロックチェーン技術を使用した暗号資産です。
ブロックチェーン技術を使用した世界初の暗号資産で、1ビットコインの価格は、1000万円を超えています(2024年4月時点)。
大きな特徴として、「中央に管理者が存在しないこと」が挙げられます。
知名度や取引量から、「暗号資産=ビットコイン」と感じる人も多いと思います。
しかし、実際には「暗号資産=ビットコイン」ではありません。
日本円以外にも、ドル・元・ユーロなどの法定通貨がありますよね。
それと同じことで、ビットコインも暗号資産のひとつに過ぎません。
ビットコイン(BTC)と法定通貨の違いについて
ビットコインと法定通貨の決定的な違いは、第三者の価値の裏付けが存在しないことです。
法定通貨は、政府や中央銀行が発行しており、価格の変動がほとんどありません。
価格の変動が少ない理由は、国が価値を担保しているからです。
こうして日々の生活では、価格変動が少ない法定通貨が使用されています。
反対に、ビットコインは中央に管理者が存在しません。
ビットコインは「ブロックチェーン技術」を使用することにより、第三者の価値の裏付けがなくとも価値が担保されています。
※ビットコインの仕組みについては後述します。このまま読み進めてください。
ビットコイン(BTC)と電子マネーの違いについて
ビットコインと電子マネーは、明確な違いがあります。
中央に管理者が存在するか否かです。
先述のとおり、ビットコインは中央に管理者が存在しません。
しかし、電子マネーは特定の企業が運営しているため、中央に管理者が存在します。
電子マネーは、法定通貨をデジタル化しています。これも中央に管理者(国)が存在しているので、第三者が介入しています。
ビットコイン(BTC)の仕組み
ビットコインの仕組みを5つに分けて解説します。
初心者の方にも分かりやすく解説するので、安心して読み進めてください。
ブロックチェーン技術を使用
ビットコインは「ブロックチェーン技術」を使用しています。
ブロックチェーンとは、ビットコインの基盤となる技術で、2008年にサトシ・ナカモトが論文で発表しました。
翌年の2009年には、ブロックチェーン技術と共にビットコインが誕生しています。
ブロックチェーン技術を簡潔にまとめると、「ビットコインなどの暗号資産取引をまとめた台帳のこと」です。
取引データをブロックで管理して、チェーン上に管理していることから「ブロックチェーン」と呼ばれています。
これらのデータは、世界中で分散管理されています。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事:【保存版】ブロックチェーンとは?基礎知識と導入事例を徹底解説。
中央に管理者(銀行、国)が存在しない
ビットコインは、ブロックチェーンで分散管理されているため、中央に管理者が存在しません。
円やドルは、国の信用によって価値が担保されています。
その反面、国が大量に通貨を発行した場合は通貨の価値が下がりますよね。
中央に管理者が存在しないビットコインは、大量に発行されることが無いため価値が下がりません。
「中央集権(権威)からの脱却」という思想の元にビットコインが誕生しています。
発行枚数の上限が決まっている
ビットコインは「発行枚数の上限が2100万枚」と決まっています。
ビットコインの価格が上がり続けている理由は、「発行枚数の上限が決まっているから」です。
中央に国が介在すると、何らかの理由で通貨を大量に発行する可能性があります。
ビットコインは、このようなインフレが起きない仕組みになっています。
インターネット上に分散管理されている
中央に管理者が存在しないとはいえ、データの保存自体は行われています。
この保存先が1カ所ではなく分散されていることで、データの信頼性が担保される仕組みです。
従来のモデルは、「クライアントサーバーモデル」と呼ばれています。このモデルは、中央に管理者が存在する場合の管理方法です。
P2Pネットワークは、ブロックチェーンのデータ保存方法として使用されています。
特定のサーバーでデータ管理をせず、多くのネットワーク参加者によってデータが分散管理されています。
マイニングで報酬を得られる
ビットコインを手に入れる方法は、2つあります。
- 暗号資産取引所で購入
- マイニング報酬
暗号資産取引所でのビットコイン購入方法は、以下の記事を参考にしてください。
暗号資産取引所以外でビットコインを入手する方法として、マイニング報酬と呼ばれるものがあります。
マイニング報酬とは、ブロックチェーンのブロックを生成した人に与えられる報酬のことです。
中央に管理者が存在しない仕組みの場合、通貨の発行が難しくなります。
そこで、ブロックを生成した人に報酬を与えることにより、通貨が発行される仕組みとなっています。
ブロックの生成の仕組みは、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:ブロックチェーンのブロックの生成
ビットコイン(BTC)の特徴
ビットコインの特徴を3つ解説します。
初心者の方にも分かりやすく解説するので、安心して読み進めてください。
ハッキングが困難
ブロックチェーンの分散型ネットワークにより、ハッキングが困難です。
なぜなら、ブロックチェーンの取引情報は誰でも閲覧できるから。
「51%攻撃」と呼ばれるハッキング手法もあります。
しかし、それをやるならネットワークに参加して「マイニング報酬を得る」方が利益が出る可能性が高いのが事実です。
ビットコインが誕生したあと、ビットコインのブロックチェーンがハッキングされた事例はありません。(2024年4月時点)
取引データの改ざんが難しい理由と仕組みの詳細は、以下の記事を参考にしてください。
価格が変動しやすい
ビットコインは、価格の変動が激しいのも特徴のひとつです。
しかし、発行枚数の上限が決まっているため、「価値」の変動はありません。変動するのはあくまで価格です。
価格変動(ボラティリティ)は激しいため、投資などでビットコインを扱う場合は注意が必要です。
海外送金が早い
法定通貨を海外に送金する場合、早くても3日程度かかります。
ビットコインであれば、数十分で特定の人物(団体など)に送金できるため、非常に便利です。
海外送金の事例として、ウクライナへの寄付金があります。
参考記事:ウクライナ「暗号資産72億円寄付」の衝撃
ビットコイン(BTC)3つのメリット
ビットコインのメリットを3つ解説します。
個人間での直接送金が可能
お金を送金するときには、銀行振込が一般的です。
給与などの振込がイメージしやすいかと思います。
銀行振込の場合、何らかの理由によって翌日振込になりますよね。
また、ATMを使用したい場合、「銀行」か「コンビニ」に行く必要があります。
さらにATMによっては、取り扱いのない銀行口座もあります。
こんな時に暗号資産であれば、家から直接送金が可能なので便利です。
ビットコインなどの暗号資産は、24時間365日送金可能です。
実際にアメリカなどでは、暗号資産で給与が振り込まれているケースも存在します。
海外送金手数料が安い
海外送金には、複雑なやり取りが発生するため、送金手数料が多くかかります。
出典:楽天銀行 送金手数料
※銀行によって手数料は変動します。
上記の画像をみても分かるとおり、中央に存在する銀行を介して、複数回のやり取りが必要です。
また、受取人が手数料を負担する場合もあります。
着金までの所要日数も、1日~3日程度かかります。
※銀行によって日数は変動します。
これらの問題は、ビットコインの個人間送金で解決できます。
数十分で送金でき、手数料も少なくて済むからです。
両替せずに世界で利用可能
全世界共通の暗号資産なので、両替が不要です。
たとえば、海外旅行へ行く際に、円をドルに変える工程や手数料が無くなります。
ビットコイン決済に対応しているお店も少しづつ増えてきています。
買い物が便利になりますね。
ビットコイン(BTC)3つのデメリット
ビットコインのデメリットを3つ解説します。
即時決済ができない
従来のサービスに比べて、「送金・着金」はメリットが大きいですが「決済」には不向きです。
理由は、ブロックの生成に時間がかかるから。
ビットコインは、数十分に1回ブロックが生成されます。
コンビニで決済をするとき、レジの前で数十分待つことは便利とは言えません。
ビットコイン決済の対応店舗が少ない
ビットコイン決済に対応しているお店は、少ないのが現状です。
家電量販店で対応しているお店は多いです。
たとえばビックカメラでは、全店舗でビットコイン決済が可能です。
日本で初めてビットコイン決済を導入したのもビックカメラです。
参考記事:ビットコインを使えるお店は身近に!決済店舗や支払い時の注意点を解説
価格変動が激しい
ビットコインに限らず暗号資産全般に言えることですが、価格変動(ボラティリティ)が非常に激しいです。
理由は、投資としてビットコインを保有している人が多いから。
ビットコインを大量に売る投資家が現れたら、価格は下落します。
1ビットコインの価格は、2022年の6月には「200万円台」でしたが、2024年の4月は「1000万円を超える価格」となっています。
2024年の1月時点では600万円台だったことを考えると、非常に価格変動が激しいことが分かります。
気になった方は、CoinMarketCapでビットコインのチャートをご確認ください。
CoinMarketCap:ビットコイン
ビットコイン(BTC)の購入方法
ビットコインの購入は3ステップです。
- 暗号資産取引所で口座解説
- 日本円を入金
- ビットコインを購入
暗号資産取引所で口座開設
まずは国内の暗号資産取引所で口座開設をしてください。
参考記事:Coincheck(コインチェック)の口座開設を4ステップで解説
日本円を入金
ビットコインを購入する際に、日本円を暗号資産取引所に入金する必要があります。
ビットコイン(BTC)を購入
ビットコインは500円から購入可能です。
※使用する取引所によって変わります。
スマホから簡単に購入可能なので、以下の記事を参考にしてみてください。
ビットコイン(BTC)に関するFAQ
Q. どこで購入可能ですか?
A.暗号資産取引所で購入可能です。
Q. いくらから購入可能ですか?
A.暗号資産取引所によって異なりますが、500円以下で購入可能です。
Q. ビットコイン(BTC)は詐欺ですか?
A.詐欺ではありません。2024年の1月にビットコイン現物ETFがアメリカで承認され、投資商品として認められました。
まとめ
本記事では、ビットコインの概要から購入方法を解説しました。
暗号資産は、正しい知識を身に着けて運用すれば、非常に魅力的かつ先進的なものです。
セキュリティ対策も忘れずに行ってください。
※本記事は一般的な情報提供のみを目的としています。
暗号資産(仮想通貨)取引の推奨やアドバイス・勧誘を目的としたものではありません。
取引に関する意思決定は、ご自身の判断と責任でお願いいたします。
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