AIが出力したテキストに人間が加筆するのがSEO的に最も効果的であることが分かった。
検索ランキング上位に入れる
カナダ在住のSEOエキスパートのビクトリア・クリチェンコ氏(@k36_victoria)が2023年10月にMediumで、とある記事を公開しました。
「AIが生成したコンテンツを自分のサイトで公開して学んだこと」という記事です。
こちらの記事では、「AI生成記事の掲載による影響」がSEOの観点から解説されています。
クリチェンコ氏は、自身のサイトであAI生成記事を掲載して実験をしました。
以下の3つが確認されています
・AI生成記事であっても、Google上位に表示される
・AI生成記事には個性が無い
・更新のないAI生成記事の検索ランキングを低下させる傾向がある
以上を踏まえたうえでのクリチェンコ氏の予想は、「今後のインターネットはAI生成コンテンツで溢れかえる」です。
正しい使用方法で使用すれば、AIはサイトの運営に役立ちます。
クリチェンコ氏の実験
クリチェンコ氏の実験の結論は、「AIが生成したコンテンツで検索上位記事は作成可能」です。
ただし。以下の懸念点もあります
・AIが生成した記事のパフォーマンスは弱いことがある
・競合性の低いキーワードをターゲットにしなければ、トップ10にランクインできない。
「競合性の低いキーワード」は、以下のようなものを指します。
①キーワードの難易度が30以下である
②トップ10にドメインオーソナリティーが低いWebサイトがある
※ドメインオーソナリティーとは、任意のWebサイトに関する検索エンジンの評価値。たぶんドメインパワーのこと。(AhrefsまたはSemrushによるとDR<30)
また、大きな懸念点としては、「個性に欠ける」ことです。
AI生成コンテンツに欠けている個性
クリチェンコ氏は、AI記事を自身を持って言い当てられるようになったと言います。
自身でAI記事を作成したり、他のAI記事を読んだ経験からのものです。
以下の7つが人間の文章と違います。
・個性が無い
・受動態が頻繁に使用される
・専門知識がない
・ストーリーがない
・一般的な文章が多い
・独自の経験がない
・洞察がない
「受動態」は受け身の表現のことです。
「あなたは服を購入した」という表現があったとします。
これに対して主語を「服を」にしてみましょう。
「服をあなたが購入している」となります。
これが受動態です。
GoogleもAI記事はわかるため、検索結果で順位を下げる可能性があります。
AI使用しているかしていないかに関わらず、コンテンツの定期的な更新は必要ですね。
中長期的な解決には至らない
クリチェンコ氏は、「コンテンツ制作を全てAIに任せるか」と聞かれたら「NO」と答えるとのことです。
なぜなら、Googleのアップデートが影響しているから。
詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事:https://selfmademillennials.ck.page/posts/oops-google-did-it-again-2
その中で、クリチェンコ氏は、解決策ともとれる戦略を提示しています。
AIコンテンツの戦略
クリチェンコ氏が示した戦略は以下の4つです
・ニッチにこだわる
・コンテンツで専門知識を共有する
・著者経歴を掲載する(重要)
・EEATを意識する
EEATとは何か。
専門性・経験・権威・信頼のことです。
結論
クリチェンコ氏の意見は、一貫しています。
「ニッチなジャンルでコンテンツに付加価値をつけること」
です。AIの時代だから必要になったものとは思えませんが、AIが出てきたことによって、より重要性が高まったといえます。
参考記事:https://medium.com/swlh/chatgpt-article-vs-bard-generated-article-what-performs-better-b2b900cfa53f
コメント